【東京都・都立中等】感染症時は「追検査」&状況に応じて「別室」――申請書・証明・締切の実務をやさしく解説

はじめに

冬場の入試は、体調と予定が綱引きになりがち。都立中等(都立中等教育学校/都立中)でも、学校感染症に罹患した受検生の救済として「追検査」が毎年度の要綱・細目で定められており、条件を満たせば「別室受検」が認められる場合もあります。とはいえ、申請の窓口・使う様式・添付証明の中身は年ごとに更新され、学校発表の締切もシビアです。本稿は、東京都教育委員会の最新の実施要綱・同細目/追検査実施要項の記載を根拠に、当日の判断や手続の流れを整理。塾・家庭が“焦らずに動く”ためのチェックポイントも、実務目線でまとめました。

この記事で分かること
都立中等の学校感染症時「追検査」の基本と、条件により認められる「別室受検」の可否
仕組みの分岐:当日別室(配慮申請+証明)追検査(様式追1 等)の違い
手続の実務:使う様式提出先締切の押さえ方(年度版の確認が必須)
よくある誤解:追検査は一般枠の内数申請ゼロ校は未実施の意味
段取り表と塾の支援(台帳化逆算配慮つき演習)で当日の混乱を回避

ニュース概要 ― 今年度の公式整理(まず全体像)

東京都は令和8年度の「実施要綱・同細目」を公表し、インフルエンザ等の学校感染症罹患者等への「追検査」を引き続き位置づけています。都の報道資料では、追検査の出願・検査・発表の日程が例示され、前年(令和7年度)の参考も併記。「追検査の措置申請がなかった学校は実施しない」旨も記されています(=申請者ゼロなら会場を設けない運用)。まずは年度版の要綱・細目ページをブックマークしておきましょう。

この章のポイント
都立中等は毎年度の実施要綱・細目「追検査」を位置づけ
追検査の出願・検査・発表は年度版資料に日程例が提示される
申請ゼロの学校は追検査を実施しない(会場を設けない運用)
年度版ページをブックマークし、更新日と様式番号を管理
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仕組みの要点 ― 「当日別室」vs「追検査」はどう分かれる?

原則として、学校感染症に罹患中は受検不可。ただし小学校長による出席停止解除医師の「感染のおそれなし」判断がある場合は、配慮申請(様式15等)により「別室受検」などの方法で受検可とする扱いが示されています。一方、受検できなかった罹患者等には「追検査」を実施。具体の運用(対象、受付方法、必要書類、様式追1~)は、毎年度の「追検査実施要項」で周知されます。

この章のポイント
原則、罹患中は受検不可。ただし出席停止解除医師の「感染のおそれなし」があれば配慮申請別室受検可の扱い
追検査は当日受検できなかった罹患者等への別規定(対象・方法は追検査実施要項で周知)
いずれも難易度・配点は変更しない(公平性の担保)
配慮内容は個別決定であり、申請=自動承認ではない

手続の実務 ― どの様式を、どこに、いつ出す?

別室受検などの配慮は、小学校長経由の配慮申請(例:様式15)が基本。医療機関の証明や出席停止解除の証明を添えて、志願校に提出します。
追検査は、学校が示す受付日に「措置申請書(様式追1)」など指定様式一式を持参するのが通例。学校サイトの案内や都教委ページに様式リンクと締切が出るため、学校別の指示に従うのが安全です。

この章のポイント
別室等の配慮:在籍校経由で配慮申請(例:様式15)医療機関の証明出席停止解除を添付し、志願校へ提出
追検査:学校の指示どおりに様式追1 等指定期日に提出(窓口・持参物・受付時間を厳守)
年度版の様式を使用(旧版・番号違いは不備の原因)/根拠資料の準備を早めに

よくある誤解と注意 ― 募集人員・内数・“未実施”の意味

追検査の募集人員は一般枠の内数として扱われます(=別枠で大幅増員される仕組みではない)。また、「申請がなかった学校は追検査を実施しない」とは、その学校で希望者ゼロなら日程・会場を設けないという意味で、制度自体を実施しないという意味ではありません。出願済みの志願者であること、所定の期日までに申請することも前提です。

この章のポイント
追検査の募集人員は一般枠の内数(別枠増員ではない)
申請ゼロ校は追検査を実施しない=会場を設けない運用(制度自体が無いわけではない)
出願者であること所定期日内の申請が前提/配慮は合否優遇ではない
旧様式の使用・番号違いが不備の常因/条件練習不足は当日崩れに直結

解説 ― 当日に困らないための「段取り表」

最初の200字で言えば、“年度版PDFの所在を固め、連絡→証明→提出の順を固定する”。配慮(別室)と追検査は窓口と期限が違うため、学校サイトの告知・都教委の報道資料・実施要綱(細目)を1枚の台帳にまとめ、更新日と様式番号をメモしておくと事故が減ります。追検査の電話連絡→様式追1の提出→受付日の持参など、学校ごとの“指示文言”を写し取り、家庭と共有しておきましょう。

この章のポイント
年度版PDFの所在を台帳化(要綱・細目・追検査要項・様式リンク・更新日・様式番号)
連絡→証明→提出の順を固定し、学校サイトの指示文言を写し取り家庭と共有
在籍校へ早期相談→必要書類リスト化→締切逆算封入チェック写し保管
配慮つき模擬(拡大版・時間延長・別室)で当日条件を再現/集合場所・時刻・持ち物も事前確認
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塾・予備校関係者への注目点

1)「体調不良時フロー」事前配布
連絡先(学校・塾)/必要様式(配慮=様式15、追検=様式追1)/証明の取り方(医療機関・出席停止解除)をA4一枚に。“年度PDFのURL付き”が実効的です。

2)医療機関の証明ガイド
受診タイミング/必要記載(診断名・発症日・感染性有無の判断)の目安を保護者に周知。「解除後の別室受検は配慮申請が要る」点も強調。

3)模試の代替・延期ルール
本番を想定し、罹患時は“別日・別室・時間調整”の練習を用意。ペース配分の崩れを事前に体験しておくと、当日の不安が軽減します(国の参考資料も「別室」「時間措置」等の考え方を示す)。

この章のポイント
体調不良時フロー(連絡先/様式種別/証明の取り方)をA4一枚で事前配布
医療機関の証明ガイド(受診タイミング・記載事項・解除後の別室は配慮申請が必要)を周知
模試の代替・延期ルール配慮つき演習枠(別日・別室・時間調整)で実戦的練習

まとめ

東京都の都立中等は、学校感染症罹患時の「追検査」を要綱・細目で制度化し、条件が整えば「別室受検」等の配慮も申請可能としています。別室は出席停止解除や医師判断等の証明+配慮申請(様式15)、追検査は学校告知どおりの期日に様式追1等で申請が基本。追検査は一般枠の内数で、申請ゼロ校は実施なしの運用も押さえどころ。塾は年度PDFの台帳化家庭向けフロー配布で、“連絡→証明→提出”の順番を固定。家庭は体調最優先で、迷ったら在籍小・志願校へ即連絡最新の年度版資料を必ず参照し、落ち着いて手続を進めましょう。

この記事のまとめ
都立中等は「追検査」を制度化、条件が整えば「別室受検」配慮申請も可能
様式・締切は年度で更新年度版様式の台帳管理と連絡→証明→提出の順固定が肝
一般枠の内数未実施の意味など誤解を正し、逆算配慮つき演習で当日の不安を減らす
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参考・出典

  • 東京都教育委員会「令和8年度 東京都立中等教育学校及び東京都立中学校 入学者決定に関する実施要綱・同細目」案内ページ(報道発表)。東京教育情報
  • 東京都(報道発表)「都立中等教育学校等 入学者決定 実施要綱等(追検査の項目・日程の例示)」。東京都交通局
  • 東京都教育委員会「(令和6年度)インフルエンザ等学校感染症罹患者等に対する追検査 実施要項」(日程・対象・様式の周知)。東京教育情報
  • 都立校配布文書(武蔵ほか)「追検査の実施について(志願者用)」――様式追1提出や受付方法の具体。Metro Ed
  • 都立校告知(大泉)「追検査の出願手続について」――事前電話連絡・様式追1持参等の学校指示例。Metro Ed
  • 実施要綱・細目 抜粋(学校掲示PDF)」――別室受検は配慮申請(様式15)+医師等の証明/解除証明が必要の記載。Metro Ed
  • 東京都教育委員会(過年度)「追検査の募集人員は一般枠の内数」の明記。東京教育情報

※本文は上記公的資料に基づき記述。年度・様式・締切は毎年更新されます。申請前に当該年度版をかならずご確認ください。