【広島県立中“完全Web出願”へ移行】併設3校の志願手続きをオンライン一本化 ― 県外生も資料請求までワンストップ完結!

「願書はネットで3分、切手も封筒も不要」——広島県教育委員会は、県立併設型中学校(広島・三次・広島叡智学園)の入学者選抜を2026年度入試から全面オンライン化すると発表しました。実質的には2024年度から段階導入してきたシステムを、県外生の資料請求機能まで含め“フルリリース”する形です。紙の志願票や払込票が姿を消すことで、地方在住者の受検ハードルはぐっと低下。一方、入力ミスや締切遅れはすべて志願者責任となるため、塾や学校側のサポート体制も再構築が急務です。本稿では制度概要からメリット・注意点、そして指導現場が押さえるべきポイントを紹介します。

この記事で分かること
広島県立中の出願がオンラインに完全移行する背景
出願手続きのフローと強化された機能の内容
Web出願に期待されるメリットと課題
塾・予備校が取るべき対応とサポート体制の方向性

ニュース概要

広島県は2026年度入試より、併設型県立中学校3校(広島中・三次中・広島叡智学園中)の出願方法を完全にオンライン化します。これにより、志願書や顔写真の紙提出は不要となり、志願者情報の登録から受検票の取得、検定料の支払いまで、すべてがインターネット上で完結可能に。特に県外生にとっては、資料請求や払込手続きもオンラインで済むため、物理的な距離によるハードルが大きく下がります。デジタル環境さえ整っていれば、全国どこからでも等しく出願が可能な仕組みに進化しました。

  • 対象校:広島中・三次中・広島叡智学園中(併設3校)
  • 出願方法:県公式「インターネット出願システム」で一括受付
  • 検定料決済:クレジットカード/コンビニ/ペイジー
  • 県外生:資料請求・払込までオンラインで完結(郵送不要)pref.hiroshima.lg.jppref.hiroshima.lg.jp
この章のポイント
志願票・顔写真は紙不要、すべてWeb完結
県外生の資料請求もオンライン化
締切は最終日17時まで、24時間入力可
受検票はPDF形式でダウンロード可能
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検索条件は100 通り以上
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手続きフローと機能強化

オンライン出願は、まず保護者がマイページを作成し、志願者情報を入力するところからスタートします。顔写真のアップロードや検定料の支払いもすべてWeb上で処理され、在籍校長の電子承認が終われば、受検票がPDFでダウンロード可能に。今回のリニューアルでは、県外生への資料PDF送付機能も新設され、封書や返信用切手の準備は不要となりました。合否結果もマイページで通知され、来県せずに結果を受け取れるのは大きな進化です。

  1. マイページ登録(メール認証)
  2. 志願者情報入力/顔写真アップロード
  3. 検定料オンライン決済
  4. 在籍校長が電子承認→受検票発行
  5. 結果発表はマイページ通知+PDF合否通知書
この章のポイント
マイページ登録ですべての出願処理が可能
県外生への資料PDF送付機能が新設
合否結果通知もWeb完結、来県不要に
支払い反映に時間差、締切直前は注意

期待される利点と課題

Web出願の導入により、広島県立中は全国・海外からの志願者にとってもより開かれた入試となります。紙書類のやり取りが不要になることで、学校側の管理コストや郵送トラブルのリスクも大幅に軽減されます。一方で、入力ミスが直接「出願無効」に繋がるリスクや、保護者のITスキル差によるサポート格差も無視できません。また、システム障害時の代替手段として、FAX仮受付の検討も進められています。

利点

  • 地方・海外在住者の受検機会拡大
  • 学校側の受付・保管コスト削減
  • 郵送遅延や感染症リスクの回避

課題

  • 入力ミス=出願無効のリスク増大
  • 保護者ITリテラシー格差が顕在化
  • システム障害時のバックアップ体制が不可欠
この章のポイント
全国・海外から出願が可能な開かれた制度
書類レス化で学校側の負担も軽減
入力ミス=出願無効の厳しさに注意
システム障害時はFAX対応を検討
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塾・予備校関係者への注目点

広島県のWeb出願導入は、塾や予備校にとっても対応力が問われる転換点です。たとえば、オンライン説明会と対面模試を組み合わせたハイブリッド戦略は、地方生へのアプローチとして効果的です。また、“入力ミスゼロ”を目指す専用講座の設計や、顔写真・氏名表記など細かいミスを防ぐチェックリストの提供も求められます。さらに、決済完了のスクリーンショット提出ルールを設けることで、保護者の不安を軽減し、塾側の管理もしやすくなります。

  1. オンライン説明会×リアル模試のハイブリッド戦略
    • 地方在住生向けにWeb説明会/体験授業→来県は検査直前のみ。
  2. “入力ミスゼロ”講座の開設
    • 顔写真規格・氏名ローマ字表記などを確認するチェックリストを配布。
  3. 決済リマインド&スクショ提出ルール
    • 締切5日前に決済完了スクリーンショットをLINE提出させ、反映遅延リスクを最小化。
この章のポイント
説明会・模試のハイブリッド戦略が有効
入力ミスゼロ”講座の設計も必要
顔写真や氏名表記ミス防止リストの導入
決済確認のスクリーンショット提出で管理強化

まとめ

広島県立中のWeb出願フル実装は、時間と距離の壁を取り払い、誰もが“ワンクリックで挑戦できる”入試環境を実現します。特に県外や島しょ部の受検生にとって、資料請求から受検票発行までのオンライン完結は大きな追い風。一方で、入力責任が志願者側に完全移行する以上、リテラシー格差が得点差に直結しかねない点は見逃せません。塾・学校はチェックリストやリマインド体制を整え、ICTに不慣れな家庭を手厚く支援することが合格への第一歩。デジタル化の利便性を“安心”に変えるサポートが、これからの指導現場に求められます。

この記事のまとめ
誰でもどこでもWeb出願が可能な時代へ
入力責任の所在が志願者へ完全移行
塾や学校の支援体制構築が合否を左右する
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参考・出典

  • 広島県教育委員会「令和7年度県立併設型中学校入学者選抜」情報ページpref.hiroshima.lg.jp
  • 同「インターネット出願はこちら」案内ページ(外部リンク)pref.hiroshima.lg.jp
  • 同「県外等からの出願手続(資料請求方法)」公開資料pref.hiroshima.lg.jp