【愛知県立附属中は“Web出願”へ】第二次導入校の追加と通知表の写し廃止をやさしく解説

はじめに

愛知県の県立附属中学校をめざすご家庭にとって、令和8年度選抜は「手続きの形」が大きく変わった年でした。大きな柱は、第二次導入校の追加Web出願化、そして通知表の写し提出の廃止です。いずれも受検そのものの難しさだけでなく、出願準備の進め方にも関わる変更です。とくに今年の動きは、来年以降の受検準備にもつながる材料になります。「今年どう変わったか」を正確に知っておくことが、来年に活かす第一歩になります。本稿では、愛知県の公式公表資料をもとに、押さえるべき点をやさしく整理します。

この記事で分かること
愛知県の令和8年度選抜で、何が変わったのか
第二次導入校の追加で、県立附属中の選択肢がどう広がったか
Web出願化と通知表の写し提出廃止が、受検準備にどう関わるか
家庭や塾が来年以降に向けて何を意識すべきか

ニュース概要――今年の変更点はこの3つ

今回のトピックは、ひと言でいえば「対象校が広がり、出願はデジタル化し、提出書類は少し軽くなった」という変化です。愛知県は令和8年度の入学者選抜について、附属中学校の募集・選考の枠組みを広げると同時に、出願方法を見直しました。見出しだけ見ると簡単そうですが、実際には“全部がオンラインになったわけではない”点も含めて理解しておくことが大切です。

この章のポイント
令和8年度選抜の主な変更点は、第二次導入校の追加・Web出願化・通知表の写し提出廃止の3つ
変更の中心は、対象校の拡大と出願手続きの見直しにある
見出しだけでなく、実際に何がオンライン化され、何が残るのかまで確認することが大切
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第二次導入校の追加で、愛知の選択肢はどう広がったか

愛知県はすでに第一次導入校として4校を開校していますが、令和8年度はそこに第二次導入校が加わりました。県の整理では、2026年4月開校の第二次導入校として、豊田西・西尾・時習館・愛知総合工科・日進の5校が位置づけられています。ここは大事な点で、単に「学校数が増えた」と見るだけでなく、学校のタイプが一様ではないことも押さえておきたいところです。

たとえば、豊田西・西尾・時習館は探究学習を軸にした附属中として見られやすい一方、愛知総合工科は理工探究日進は不登校経験のある児童などを想定した別の仕組みで運営されます。つまり、今年の変更は「人気校が増えた」というだけではなく、県立中高一貫の入口そのものが多様になったと見るほうが実態に近いでしょう。

この章のポイント
第二次導入校として、豊田西・西尾・時習館・愛知総合工科・日進の5校が加わった
追加された学校は一様ではなく、探究・理工探究・多様な学びの支援など性格が異なる
単なる学校数の増加ではなく、県立中高一貫の入口が多様化したと見るのが実態に近い

Web出願化で何が変わる?――便利になったが、完全オンラインではない

今年の変更で、最も実務的なインパクトが大きいのはWeb出願化です。県の資料では、出願手続きはあいち電子申請・届出システムで行い、入学検定料の納付もその流れで進める形になりました。これにより、家庭側としては、従来よりも入力・確認・納付の流れが見えやすくなったといえます。

ただし、ここで誤解したくないのが、完全ペーパーレスではないという点です。県の出願関係資料では、志願理由書は学校へ簡易書留で郵送する形が残っています。つまり、今年の変更は「全部ネットで終わる」ではなく、出願の入口はWeb、でも重要書類の一部は紙で提出という整理です。この違いを見落とすと、来年以降も出願直前に慌てやすくなります。

この章のポイント
出願はあいち電子申請・届出システムを使う形に変わった
入力や検定料納付はWeb化された一方で、志願理由書の郵送提出は残る
オンライン化=すべてネット完結ではないため、家庭は手続き全体を早めに確認したい

通知表の写し提出廃止は、家庭にとって何を意味するか

もう一つの大きな変更が、通知表の写し提出の廃止です。これは少なくとも出願実務の面では、家庭の負担を一段軽くする変更といえます。書類をそろえる手間や確認の手間が減るため、受検直前期にありがちな「書類ミスの不安」は少し下がるでしょう。

ただし、この変更を「学校成績が重視されなくなった」と短絡的に受け取るのは危険です。県が示しているのはあくまで提出書類の変更であり、選抜全体の考え方まで単純化してよいわけではありません。むしろ実務上は、家庭や受検生にとって、志願理由書の中身の整理や当日に向けた準備の精度がより目立ちやすくなった、と受け止めるほうが安全です。

この章のポイント
通知表の写し提出が廃止され、出願時の書類準備はやや軽くなった
ただし、これは提出書類の変更であり、選抜全体の見方まで単純化してよいわけではない
今後は、志願理由書の内容整理や出願実務の正確さがより目立ちやすくなる
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塾・予備校関係者への注目点

今年の変更は、塾・予備校にとっても実務支援の中身を見直すきっかけになります。無理につなげる必要はありませんが、関係が深いのは次の2点です。

1. 出願指導は「願書チェック」から「Web操作+郵送管理」へ

これまでは紙の出願書類の確認が中心になりがちでしたが、今後はWeb入力の確認志願理由書の郵送管理をセットで支える必要が出てきます。特に、入力完了=出願完了ではないことを、保護者も含めて共有できるかが重要です。

2. 学校別の説明を、より丁寧に分ける必要がある

第二次導入校が増えたことで、県立附属中をひとまとめに説明しにくくなりました。とくに日進は一般的な適性検査型と異なるため、塾側は「愛知県立附属中対策」を一括で語るのではなく、学校ごとの入口の違いを最初に整理して示すほうが、保護者の信頼を得やすいでしょう。

この章のポイント
塾の出願指導は、紙の願書確認からWeb入力確認+郵送管理へ比重が移る
とくに入力完了と出願完了は同じではないことを、保護者にも丁寧に伝える必要がある
第二次導入校の追加で、学校ごとの仕組みの違いを分けて説明する力がより重要になる

まとめ

愛知県の令和8年度選抜は、第二次導入校の追加Web出願化通知表の写し提出廃止という3点で、受検準備の風景を少し変えた年でした。とくに大事なのは、学校数が増えたことだけでなく、学校ごとに仕組みが違うこと、そしてWeb出願になっても一部書類の郵送は残ることです。見た目には「便利になった」で終わりそうな変更ですが、実際には確認すべき点がまだあります。今年の変更を正確に理解しておけば、来年に向けた準備はかなり進めやすくなります。制度の変化に振り回されるのではなく、早めに流れを知って落ち着いて備える――それがいちばん現実的な活かし方です。

この記事のまとめ
愛知県の令和8年度選抜では、第二次導入校の追加・Web出願化・通知表の写し提出廃止が主な変更点だった
Web出願化が進んでも、志願理由書の郵送提出は残っており、完全オンラインではない
第二次導入校の追加により、県立附属中の入口はより多様になり、学校ごとの違いの理解が重要になった
来年以降に向けても、制度変更を早めに把握し、落ち着いて準備することが大切になる
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参考・出典

  • 愛知県「県立附属中学校の入学者選抜等について」
    令和8年度入学者選抜の案内ページ。Web出願マニュアル、出願手続き、実施要項、日進高等学校附属中学校入学者選考実施要項への導線を確認。
  • 愛知県「中高一貫教育の導入に係る進捗状況について」
    令和8年度入学者選抜の募集人員、Web出願の実施通知表の写し提出廃止、一次・二次日程、日進の扱いを確認。
  • 愛知県「愛知県立附属中学校入学者選抜の出願について」
    出願はあいち電子申請・届出システムで行う一方、志願理由書は簡易書留で郵送することを確認。
  • 愛知県「令和8年度日進高等学校附属中学校入学者選考実施要項」
    日進高等学校附属中学校は、学校説明会・学校体験・個別面談などを経て入学者を決定する仕組みであることを確認。
  • 愛知県「第2章 第1節 1 次代を創る人づくり」
    2026年4月の第二次導入校として、豊田西・西尾・時習館・愛知総合工科・日進の5校が開校する整理を確認。
  • 愛知県「県立中高一貫校(第一次導入校)の概要について」
    第一次導入校が明和・半田・刈谷・津島の4校であることを確認。