【公式YouTube・SNSで“学校の素顔”が見える】都立の発信強化と、動画リンクを併用した志望校研究の進め方を解説

学校選びで「雰囲気が決め手」になるご家庭は少なくありません。公開授業や文化祭の印象は強いものの、日程や距離の制約で十分に見られないこともあります。そこで注目が高まっているのが、学校・教育委員会の公式YouTubeやSNSによる継続的な情報発信です。東京都立では、探究・理数教育の実践、部活動・行事の様子、学校説明のダイジェストなどを動画で公開する動きが広がり、教育委員会側もガイドページや公式動画サイトを整備。断片的な写真だけでなく、“動きと音”で学校文化を体感できるのが最大の利点です。本稿では、都立の発信の特徴、動画活用のコツ、塾現場での提案方法を要点整理でお届けします。

この記事で分かること
都立の公式YouTube・SNS発信が強化され、学校文化の“音と速度”まで掴めるようになっている現状。
動画視聴でチェックすべき授業テンポ/探究の問い/部活の安全配慮/字幕語彙という観点。
動画は広報物という前提で、動画で仮説→説明会・一次資料で裏取りする運び方。
動画×資料のハイブリッドで志望校研究を進める具体ワークフローと記録法。
塾の運用:リンク欄常設/質問票テンプレ/季節更新のリンク棚で伴走する方法。

ニュース概要 ― 何が進んでいるのか

東京都立の複数校が、公式チャンネルやSNSで学校生活・探究活動・行事を継続発信。学校案内の“補助教材”として機能し、説明会前後の理解を深めています。さらに、東京都は学校情報ポータルや公式動画サイト(東京都の公式動画プラットフォーム)を通じ、各校ページや紹介コンテンツへの導線を整備。自治体が“入口”、各校が“濃い中身”を担う二層構造が見え始めました。受検生は時期・テーマ別に動画をたどることで、紙パンフだけでは伝わりづらい教室の空気・学びのテンポをつかめます。

この章のポイント
複数の都立校が授業・探究・行事・部活を継続発信。都は入口の導線を整備。
自治体=入口/各校=中身の二層構造が進展。
動画で紙では伝わらない“音・速度・距離感”が把握できる。
説明会と動画を往復することで理解が立体化。
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使い方の基本 ― 動画で“何を見るか”

動画は眺めて満足してしまいがち。見るべき観点を先に決めると効果が跳ね上がります。おすすめは、①授業テンポ(発問→生徒発言→板書の流れ)、②探究の“問い”の立て方(教員主導か生徒主導か)、③部活動の雰囲気(安全配慮・声かけ・指導スタイル)、④学校行事の役割の分担(生徒会・委員会の裁量)。さらに、字幕・テロップの語彙には学校の価値観が表れます。学習観を示すキーワード(例:自律・対話・探究・協働・データ活用)が一貫しているかをメモに残しましょう。

この章のポイント
授業テンポ(発問→生徒発言→板書)と問いの立て方(生徒主導か)。
部活の安全配慮・声かけ・指導スタイルの観察。
字幕・テロップの語彙(自律/対話/探究/協働/データ活用)の一貫性。
事前に観点を決めて視聴し、メモ化すると効果が高い。

誤解しないために ― 公式発信の“限界”も理解する

公式チャンネルは広報である以上、意図的に編集された“ハイライト”です。良い面を中心に切り取るのは当然で、騒がしい場面や運営上の苦労は映りにくい。だからこそ、動画で仮説→説明会や学校サイトで裏取りの順番が大切。たとえば「探究の発表が活発」に見えるなら、評価方法・時間配分・ICT環境・外部連携の実態を説明会で質問し、“普段”の運用を確かめましょう。

この章のポイント
動画は“良い面の凝縮”=広報物。日常の揺らぎは映りにくい。
動画で仮説→説明会・学校サイトで裏取りが基本線。
評価方法・時間配分・ICT・外部連携など運用の実態を質問で確認。

志望校研究ワークフロー ― 動画×資料のハイブリッド

調べ方はシンプルです。1)都の学校情報ページから対象校をリストアップ。2)各校の学校サイトにある“お知らせ/学校生活/動画”の導線をたどる。3)視聴メモを3列(授業/探究/文化・部活)で記録。4)説明会や個別相談で質問して仮説を検証。5)最後に志望理由書・面接の素材へ落とし込みます。特に理数・探究重点校は、課題研究の題目・発表会の運営・地域連携の幅が動画で伝わりやすい領域。メモは時刻付き(分:秒)で残すと、家族・塾内共有がスムーズです。

この章のポイント
導線は「都→学校サイト→動画」の順で深掘り。
視聴メモは授業/探究/文化・部活の3列で整理。
説明会・個別相談で仮説検証→志望理由・面接素材へ落とし込む。
時刻付きメモ(分:秒)で家族・塾内共有がスムーズ。
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塾・予備校関係者への注目点

公式動画は、志望理由の言語化や面談の質を左右する教材です。塾・予備校が「動画を見た感想」や「質問票づくり」を仕組みに組み込めば、説明会や進学面談がより深い学びの場へと進化します。

1)学校選び資料に“動画リンク”欄を常設
紙の学校カルテにURL/QR欄を用意。授業・探究・部活の各代表動画を3本だけ厳選し、面談で“視聴→感想メモ提出”を宿題化すると、志望動機の言語化が進みます。

2)説明会前ワーク:質問票を動画から作る
動画で気になった場面を起点に、評価基準・時間割・設備・安全配慮の質問テンプレを配布。説明会参加の“目的化”で、保護者満足度と歩留まりが向上します。

3)広報チーム化:季節ごとに更新
受験タイムライン(夏・秋・冬)に合わせ、最新動画リンク集を更新して配信。**“流行の一本”ではなく“継続の棚”**を作ると、相談導線が太くなります。

この章のポイント
学校カルテに動画リンク欄を常設し、代表3本を厳選。
動画から質問票化→説明会の質を向上。
季節ごとにリンク棚を更新し、継続的に動機形成を支援。

まとめ

公式YouTube・SNSは、紙では伝わらない“速度と温度”を補う最強の補助教材です。東京都は学校情報の導線を整え、各校は授業・探究・行事の“中身”を動画で示す二層の発信に移行しつつあります。一方で、動画は広報としての編集物。仮説づくりに使い、説明会・学校サイトの一次資料で裏取りすることが、公平で後悔のない学校選びの王道です。塾は、動画リンクを埋め込んだ学校カルテ・質問票・季節更新のリンク集で、志望理由の言語化→出願行動まで伴走を。雰囲気に惹かれる気持ちを大切にしながら、根拠のある“好き”へ育てていきましょう。

この記事のまとめ
動画は“学校の素顔”の補助教材。都は導線、各校は中身で発信強化。
見るべきは授業テンポ/問いの質/安全配慮/字幕語彙。キーワードの一貫性を確認。
動画で仮説→説明会・一次資料で裏取りが王道。記録は時刻付きで共有。
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参考・出典(公式の“入口”に限定して掲載)

  • 東京都教育委員会 公式サイト(都立学校の情報ポータル。各校ページへの導線を提供)
    https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/
  • 東京都公式動画サイト「東京動画」(東京都が運営する公式動画プラットフォーム。教育関連企画や学校紹介の入口として有用)
    https://tokyodouga.jp/
  • 東京都立小石川中等教育学校 公式サイト(学校生活・お知らせ・動画等への公式導線を確認)
    https://www.metro.ed.jp/koishikawa-s/
  • 都立高校等検索(学校情報の横断検索。動画・説明会情報の最新導線の確認に)
    https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/static/high_school/index.html

※各校の動画URL・SNSハンドルは年度で変わる場合があります。必ず**学校公式サイト→“お知らせ”**から最新リンクを確認してください。