【都立両国】公式「過去問・解答例・資料」だけで演習は組める?“記述×資料読解”を逆算で伸ばす設計図を解説

はじめに

都立中高一貫の受検準備って、「何から手を付けたらいいのか分からない」がいちばんの悩みになりがちです。特に都立両国は、適性検査の“資料読解”や“記述”が核になるぶん、闇雲に問題集を回すだけだと伸びにくいことも。そんなとき頼れるのが、学校が公式に公開している過去問・解答例・出題方針です。実はここには、「どこまで読めればいい?」「どの型で書けばいい?」を逆算するためのヒントが詰まっています。今回は、公式で見られる範囲だけを材料に、家庭でも塾でも再現できる“演習設計”の作り方を短くまとめます。

この記事で分かること
都立両国公式の「過去問・解答例・出題方針」の活用法
「方針→本番→分析」で伸びる演習設計3ステップ
公式資料だけで記述・条件整理を伸ばす具体的トレーニング

ニュース概要:都立両国が公開する「過去問・解答例・資料」とは

都立両国(附属中)の公式サイトでは、入学者決定検査に関する資料として、年度ごとの出題の基本方針/問題/解答用紙/解答例がまとまって掲載されています。大事なのは、単に「問題がある」だけでなく、解答用紙解答例までセットで確認できる点です。ここまで揃っていると、知識量よりも「読み取り→整理→表現」の流れを、実戦形式で鍛えやすくなります。

また注意点として、公式ページには「適性検査Iは掲載期間が終了し、現在は適性検査II・IIIのみ掲載」という扱いも明記されています。つまり、見られるものを前提に演習を設計するのが安全です。

この章のポイント
公式で複数年度分の「問題・解答例・解答用紙」が確認できる
解答用紙あり=本番の“書く量・書く場所”まで練習できる
公開範囲に制約あり → 今見られる資料(II・III中心)で組むのが現実的
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まず押さえる:公式「出題の基本方針」は“採点基準の地図”

過去問に取り組む前に一度読みたいのが、年度ごとに公開されている出題の基本方針です。ここには、「この検査で見たい力」が整理されていて、言い換えると採点者の目線を先に覗ける資料でもあります。

例えば令和7年度の基本方針では、適性検査I・II・IIIそれぞれの狙いや、設問の構成(大問数・小問数)まで示されています。“どんな力を、どんな形で問うか”が分かると、家庭学習でも塾の教材設計でも、やるべき練習がブレにくくなります。

この章のポイント
出題の意図=練習の優先順位が決まる
問題を解く前に「何ができれば得点になるか」を言語化できる
“型”の練習(まとめ方・書き方)は方針から逆算しやすい

公式資料から逆算する「演習設計」3ステップ

ここからが本題です。公式資料を使うときは、過去問を“解き散らかす”より、設計→演習→振り返りの順で組むほど効果が出ます。おすすめは次の3ステップです。

ステップ1:まず「出題の基本方針」でゴールを決める

方針を読んで、各検査で求められる力を1行で言い換えます。たとえば

  • 資料を読み取って条件を整理する力
  • 根拠を示して自分の考えを書く力
    こうした“到達イメージ”が先にあるだけで、解いた後の反省が深くなります。

ステップ2:本番形式で解く(解答用紙つきで)

次に、公式の解答用紙を印刷して、時間を測って解きます。ここで大事なのは、
「答えを当てる」より「処理の順番を再現する」こと。
適性は、思考の筋道が崩れると一気に崩れるので、手順を固定していきます。

ステップ3:解答例を“写経”する(丸暗記ではなく構造を真似る)

解答例は、正解を見て終わりにせず、
「どの情報を根拠にして」「どう並べて書いたか」を分解して真似します。
この“構造コピー”ができると、別の問題でも再現できます。

この章のポイント
方針→本番→解答例分析の順がいちばん伸びやすい
解答例は“答え”ではなく型の見本
解答用紙で練習すると、字数感・スペース感が整う

記述の型を伸ばす:公式資料だけでできる「書き方トレーニング」

両国の検査では、資料を読んだ上で自分の考えをまとめる場面が想定されます。過去問ページで適性検査Iが見られない年度があるとしても、記述力はII・IIIの説明問題でも鍛えられます。

おすすめは、家庭でも塾でも共通で使える記述テンプレを作ることです。

記述テンプレ(超シンプル版)

  1. 結論(私は〜だと考える)
  2. 根拠(資料のどこから言えるか)
  3. 理由・説明(なぜそう言えるか)
  4. まとめ(もう一度結論)
この章のポイント
“いい文章”より点になる文章を優先
根拠→説明→結論の順で崩れにくくする
書いた後に「根拠は資料にある?」を必ず確認する

資料読解・数理は“条件整理”で伸びる:適性検査II・IIIの演習法

適性検査II・IIIの対策で伸びが止まりやすいのは、計算力そのものより、情報の整理が追いつかないケースです。そこで効果的なのが、解く前に必ずやる「条件の見える化」。

おすすめの手順

  • 文章を読んだら、まず“何が分かっていて/何を求めるか”を書き出す
  • 図・表がある場合は、単位・増減・比較対象に印をつける
  • 途中式より先に、解き方の方針(順番)を決める

さらに、公式の解答例を見ながら
「どの条件から先に使っているか」を追うと、思考が整理されます。

この章のポイント
得点差は読み取りミスで出やすい
“考えたこと”をメモで外に出すと安定する
解答例は条件の使い方を学ぶ教材になる
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塾・予備校関係者への注目点:公式教材だけで“納得感”を作る3提案

ここは無理に紐づけず、関係が強いものを3つに絞ります。ポイントは、塾の価値が「問題を配ること」ではなく、事故を防ぎ、成長の見える化をすることにある点です。

1)「公式だけで組む」月間演習プランの提示

保護者面談で刺さるのは、教材名よりロードマップです。
公式ページの年度別資料を使い、

  • 1週目:方針理解+1年分実施
  • 2週目:解答例分解+書き直し
  • 3週目:別年度で再現
    のように、公式のみで回る設計を見せると納得が取りやすくなります。

2)採点の共通言語(ルーブリック)を作る

「なぜこの答案が伸びないか」を、感覚ではなく
根拠の有無/条件整理/説明の筋などの項目で評価すると、指導が再現可能になります。

3)“解答例の使い方講座”が差別化になる

家庭は解答例を「答え」として見がちです。
塾側が解答例を構造で読む方法を教えるだけで、学習の質が上がります。

この章のポイント
塾の価値は教材追加ではなく事故防止と再現性
公式資料だけで回る設計は保護者の納得が強い
解答例を“構造で読む”指導が差になる

まとめ

都立両国は、公式サイトで出題の基本方針・過去問・解答用紙・解答例をまとめて確認でき、演習設計の材料が揃っています。大切なのは、過去問を解いて終わりにせず、方針→本番形式→解答例の構造分析の順で「型」を作ること。適性検査は、知識勝負というより読み取り→条件整理→表現のプロセス勝負になりやすいからこそ、公式資料の使い方で差がつきます。塾・予備校の立場では、追加教材を増やすより、公式だけで回るロードマップと、解答例を使った“再現できる指導”を提示することが、保護者の安心にも直結します。焦りや不安が出やすい時期ほど、まずは公式を地図にして、一歩ずつ積み上げていきましょう。

この記事のまとめ
公式資料(方針・過去問・解答例)が最強の演習ツール
解くだけでなく「構造分析」までやると記述力が伸びる
塾は「公式だけで回るロードマップ」で保護者の安心を作る
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