【2026年度版】大阪府立中の適性検査「英語的問題」―辞書の持込制限を明記!出題意図と現場対応を解説

「リスニングで辞書を開く余裕なんて無いのに、そもそも持ち込めるの?」——そんな保護者・受検生の疑問に、大阪府教育庁はついに公式回答を出しました。令和7年度実施要項で適性検査Ⅰの英語的問題について“辞書の持込制限”を明文化し、例外は受験上の配慮を認められた志願者のみに限定。しかも辞書は試験前日正午までに学校長へ提出する手続きが必要です。小学校英語の到達度とリスニング力をフェアに測る狙いですが、現場は模試や演習での再現が急務。本稿では制度変更の概要と背景、そして塾・予備校が取るべき対応策を紹介します。

この記事で分かること
辞書の“持込制限”が初めて明文化された背景
新ルールの詳細な実務フローと注意点
英語的問題の本質と出題意図の変化
塾や予備校が行うべき現場対応と指導の工夫

ニュース概要

2026年度(令和7年度)の大阪府立中学校入試で、「英語的問題」に関する辞書持込ルールが明文化されました。対象は咲くやこの花・水都国際・富田林の3校で、一般受検生の辞書持込は不可となり、持ち込めるのは受験上の配慮が認められた志願者のみ。該当者は事前に辞書を提出し、検査当日に返却されます。試験はリスニング中心で、語彙は大阪府指定の単語集から出題。多くの問い合わせを受けて、今年度から明確にルール化されました。

  • 対象検査:府立中3校(咲くやこの花・水都国際・富田林)適性検査Ⅰ「英語的問題」
  • 変更点:辞書持込は受験上の配慮を許可された志願者のみ可。該当者は検査前日(令和7年1月24日正午)までに辞書を提出し、当日第1時限配付前に席上返却される仕組み。
  • 試験方式:リスニング中心。出題語彙は「大阪版小学校で学ぶ英単語集」から選定。
この章のポイント
辞書の持込制限を明記(2026年度要項)
配慮対象者のみ事前申請・提出で使用可能
リスニング中心で筆記用具のみ持込可
語彙は大阪版単語集から出題
登竜問ロゴ
検索条件は100 通り以上
生徒の理解度に合わせてピンポイント教材を即作成。

なぜ辞書の持込制限”が明文化されたのか

大阪府の英語的問題は、リスニング音声(約3分×数題)を聞き取り、図表や設問と照合して答えを選ぶ形式です。辞書を使う時間的余裕はほぼ無いものの、「持込可」の余白があると準備物に差が生まれ、不公平が懸念されていました。また、ディクテーション対策として和英辞典を活用した“抜け道”も指摘され、評価の公平性確保が課題になっていました。
今回の明記によって、辞書は視覚支援や学習障がいなどで特別な配慮が必要な受験生だけが事前申請のうえ使用できるルールが確立。試験の本質である「耳で理解し、即座に判断する力」を純粋に測る意図がより明確になりました。

この章のポイント
リスニング中心で辞書を使う余裕がない
準備物の差による不公平を排除
配慮対象者のみ辞書使用が可能に
評価の公平性と本質的能力の測定が狙い

実務フロー:辞書を認められるまで

辞書持込が許可されるのは、あくまで「受験上の配慮」が府教委に認められた場合に限ります。具体的には、視覚障がいや発達障がいなどを理由に、配慮申請を12月上旬までに行い、1月上旬に許可を得た場合に限って、紙の辞書1冊を指定期日までに提出。電子辞書や書き込みのある辞書は不可で、当日持参もできません。ルールを誤解すると受検資格に関わるため、塾側も家庭と連携して慎重な対応が求められます。

※スケジュールは変更になることがございます。必ず県の公式HPなどでご確認ください。

ステップ期日手続き内容
① 受験上の配慮申請12月上旬まで小学校経由で府教委へ申請書提出
② 許可通知受領1月上旬府教委→小学校→保護者へ返送
③ 辞書提出1月24日(金)正午まで使用辞書を学校長に預ける
④ 当日返却1月25日(土)第1時限前座席で辞書受取り、検査終了後回収
この章のポイント
当日持参不可:前日正午までに提出必須
使用できるのは紙の辞書1冊のみ
書き込み不可・電子辞書不可
家庭・塾での申請サポートが重要
登竜問ロゴ
過去4年分+最新問題を毎年追加
Word編集対応で授業プリント完成まで最短3分
検索 → 抽出 → プリントがワンストップ。

塾・予備校関係者への注目点

今回の辞書ルール明文化により、模試・演習での実戦再現が重要性を増しています。とくに「筆記用具のみ」で挑むリスニング演習を設け、時間内に情報処理する訓練が欠かせません。あわせて、配慮対象の可能性がある生徒には申請手続きの締切と方法を明確に伝達することが求められます。また、普段の語彙確認は家庭学習で行う方針を示し、本番では“頭の中の辞書”で対応できる力を育てる指導がカギとなります。

  1. 模試・演習で辞書制限を再現
    • リスニング演習時は筆記用具のみ”環境”で実施し、時間的プレッシャーに慣れさせる。
  2. 配慮申請マニュアルの共有
    • 視覚支援など配慮が必要な塾生には、申請フローと締切を早期に周知
  3. “語彙確認は家庭学習”方針の徹底
    • 演習後の復習解説で辞書を使わせる「ON/OFF切替型」の指導を導入し、本番の頭脳内検索を鍛える
この章のポイント
模試・演習で筆記用具のみ環境を再現
配慮申請が必要な塾生には締切・方法を周知
語彙確認は家庭学習に切替指導
“頭の中の辞書”で対応できる指導が重要

まとめ

辞書持込の制限は、“耳と頭だけで勝負する”大阪府立中の英語的問題をより純粋なリスニングテストへと位置づけました。準備物の差が無くなる一方で、語彙不足を辞書で補う“保険”は消滅します。塾・学校は模試環境を本番同様に設定し、辞書無しでも瞬時に意味を推測できる「語彙ネットワーク」を育てる指導が急務です。特別な配慮が必要な受験生をサポートしつつ、全員が同じ土俵で力を発揮できるよう、緻密な演習設計と保護者啓発を進めていきましょう。

この記事のまとめ
辞書の持込制限が明文化されルールが明確に
リスニング力重視の問題設計がより純粋に
塾は申請支援と模試再現の両輪で対応を
登竜問ロゴ
中高一貫校 適性検査対策
登竜問 でスピード完結!
過去4年分+毎年追加 の最新問題を
ワンクリックで検索・Word編集・プリント出力。
無料で相談してみる →

参考・出典

  • 大阪府教育委員会「令和7年度大阪府立中学校入学者選抜実施要項」pp.4,8(辞書持込規定)pref.osaka.lg.jp
  • 同「大阪府立中学校 適性検査Ⅰ『英語的問題』リスニング導入について」2022年12月26日公表資料 pref.osaka.lg.jp
  • 同 要項別冊「大阪版小学校で学ぶ英単語集」概要 pref.osaka.lg.jp