はじめに
東京都立小石川中等教育学校の学校説明会について、過去の案内では「中央委員会(生徒会)が企画」と明記されており、単なる学校紹介にとどまらない“生徒目線の説明会”として注目できます。2026年度の学校説明会も、学校公式サイトで日程や内容が案内されており、校長による学校紹介に加えて、本校生徒による理数教育・国際理解教育の紹介などが予定されています。説明会は、偏差値や倍率だけでは見えにくい校風を知る貴重な機会です。今年参加できるご家庭はもちろん、参加が難しい場合も、来年以降の学校選びに活かす視点として整理しておきたいところです。
ニュース概要――小石川の説明会は「生徒目線」が特徴
小石川中等の学校説明会で注目したいのは、学校側からの一方的な説明だけでなく、生徒が学校の魅力を伝える設計が見える点です。令和7年度の10月4日学校説明会案内では、受検を検討する児童・保護者に学校の雰囲気や活動内容を紹介する場として、中央委員会(生徒会)が企画すると案内されていました。さらに令和6年度の説明会報告でも、中央委員が生徒目線で企画し、準備・誘導・教室対応などを生徒が自主的に行ったことが紹介されています。
2026年度の学校説明会については、公式サイトで5月31日、6月20日、10月10日の3回が案内され、いずれも同じ内容で行うとされています。全体会では、校長による学校紹介、本校生徒による理数教育と国際理解教育の紹介、適性検査の概要紹介などが予定されています。
中央委員会とは何か――小石川らしい「生徒自治」の中心
小石川中等の公式サイトでは、中央委員会について、生徒会執行部に当たる委員会であり、学年に関係なく選挙で当選した生徒によって構成されると説明されています。つまり中央委員会は、単なるイベント係ではなく、学校生活における生徒自治の中心に位置づけられている組織です。説明会企画に中央委員会が関わるということは、外部向けの広報活動にも、生徒が主体的に参加していると捉えることができます。
公立中高一貫校を選ぶ際、保護者はどうしても適性検査、倍率、進学実績などに目が向きがちです。しかし、6年間を過ごす学校として考えるなら、生徒がどの程度、自分たちの学校生活に関わっているかも大切な視点です。小石川の場合、学校説明会や行事週間の情報から、生徒が企画・運営に関わる文化が見えてきます。
説明会で見るべきポイント――「何を話したか」より「誰がどう語ったか」

説明会に参加すると、つい資料や入試情報のメモに集中しがちです。もちろん適性検査の概要、学校生活、教育方針を確認することは重要です。ただ、小石川のように生徒の登場機会がある説明会では、生徒が自分の言葉で学校をどう語るかに注目すると、得られる情報の質が変わります。
たとえば、理数教育や国際理解教育の紹介で、生徒が活動内容をどれだけ具体的に語れるか。質問対応で、学校生活の楽しさだけでなく、大変さや工夫も率直に話せるか。案内や誘導において、来場者に対して自然に対応できているか。こうした部分は、パンフレットだけでは分かりません。説明会は、学校の“完成された説明”を見る場であると同時に、日常の学校文化がにじみ出る場でもあります。
受検生・保護者への活用法――志望理由づくりにもつながる
小石川の説明会は、参加して終わりではなく、受検準備にも活かせます。特に都立中高一貫校の適性検査では、知識の暗記だけでなく、資料を読み取り、自分の考えを筋道立てて表現する力が問われます。説明会で感じた学校の特徴を、親子で言語化しておくことは、志望理由を整理するうえでも役立ちます。
たとえば、「生徒が主体的に行事や説明会に関わっている点に惹かれた」「理数教育や国際理解教育を、生徒自身が説明していたのが印象的だった」など、具体的な観察を残しておくとよいでしょう。単に“有名校だから”“進学実績がよいから”ではなく、自分がその学校で何を学びたいのかを考える材料になります。
塾・予備校関係者への注目点
小石川の説明会情報は、塾・予備校にとっても、単なるイベント案内以上の意味があります。ただし、無理に営業導線へ結びつけるより、学校理解を深める支援として扱うほうが自然です。
1)説明会後の「学校理解メモ」をテンプレート化する
小石川のように生徒の発表や運営が見える説明会では、参加後の記憶が薄れないうちに整理することが重要です。塾では、「印象に残った生徒の言葉」「学校生活で魅力に感じた点」「自分に合いそう/不安に感じた点」などを記録するシートを用意すると、志望理由の整理にもつながります。
2)“適性検査対策”と“学校理解”を分けて説明する
小石川は人気校であり、受検対策の関心も高くなりがちです。一方で、説明会から見えるのは、問題演習だけでは測れない校風です。塾側は、合格可能性の話と学校適性の話を分けて伝えることで、保護者の判断を助けられます。
3)生徒自治・探究活動を志望校比較の軸にする
都立中高一貫校を比較する際、倍率や進学実績だけでなく、生徒の主体性、行事運営、探究活動の見え方を比較軸に加えると、家庭にとって納得感のある志望校選びにつながります。小石川の中央委員会企画は、その比較軸を示す分かりやすい材料になります。
まとめ
小石川中等の学校説明会で注目したいのは、単に日程や内容だけではありません。過去の案内で中央委員会(生徒会)が企画と示され、説明会報告でも生徒が準備・誘導・教室対応などに関わったことが紹介されている点は、小石川の生徒自治の文化を知るうえで大切な材料です。2026年度の説明会でも、本校生徒による理数教育・国際理解教育の紹介が予定されており、学校の雰囲気を直接感じる機会になりそうです。受検生・保護者は、説明会を「情報収集の場」としてだけでなく、この学校で6年間を過ごす自分を想像する場として活用したいところ。今年得た気づきは、来年以降の学校選びや志望理由づくりにも十分活かせます。
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参考・出典
東京都立小石川中等教育学校「学校説明会・授業公開等」
2026年度の学校説明会日程、内容、授業公開、体験事業などを確認。
https://www.metro.ed.jp/koishikawa-s/news/2026/05/6_20.html
東京都立小石川中等教育学校「6/20(土)学校説明会のご案内」
2026年6月20日説明会の申込開始予定、LoGoフォーム、問い合わせ先などを確認。
東京都立小石川中等教育学校「5/31(日)学校説明会のご案内」
2026年5月31日説明会の時程、内容、部活動見学、申込枠の状況などを確認。
東京都立小石川中等教育学校「10/4(土)学校説明会」
令和7年度説明会で、中央委員会(生徒会)が企画している旨を確認。
東京都立小石川中等教育学校「生徒会・行事週間」
中央委員会の位置づけ、生徒自治、行事週間の説明を確認。
東京都立小石川中等教育学校「10/12学校説明会のご来校ありがとうございました。」
令和6年度説明会で中央委員が生徒目線で企画し、準備・誘導・教室対応などを行った内容を確認。

