【2027年度受検】栃木県立宇都宮東中等教育学校とは|附属中からの再編・倍率の読み方・適性検査と作文・面接の対策

【2027年度受検】栃木県立宇都宮東中等教育学校とは

はじめに

栃木県立宇都宮東中等教育学校は、2027年度(令和9年度)の入学生から、栃木県立宇都宮東高等学校附属中学校を再編して募集を始める県立の中等教育学校である。2027年度の募集定員は120名で、附属中学校として募集した2026年度(令和8年度)の105名から増える。

本記事では、再編で変わる点と変わらない点、2026年度の出願倍率の読み方、学校の特色、2027年度の日程と選考方法、そして適性検査・作文・集団面接への備え方を、栃木県教育委員会の募集要項などの公表資料に基づいて整理する。

この記事で分かること
附属中学校から中等教育学校への再編で変わる点(募集定員・6年間の学び方)
2026年度(令和8年度)の出願倍率と、定員が変わる年の倍率の読み方
2027年度(令和9年度)の出願期間・検査日・入学予定者選考結果の発表日
適性検査・作文・集団面接・学習や生活の記録による選考の流れと、それぞれの備え方

栃木県立宇都宮東中等教育学校の概要

栃木県立宇都宮東中等教育学校(以下、宇都宮東中等)は、栃木県立宇都宮東高等学校と同校附属中学校(以下、宇都宮東高附属中)を再編して設けられる学校である。宇都宮東高附属中は、2007年(平成19年)に栃木県で初めての併設型中高一貫教育校となり、1期生105名が入学した。再編は栃木県の「第三期県立高等学校再編前期実行計画」に基づくもので、2025年(令和7年)7月の栃木県教育委員会で校名などが決定された。

併設型中高一貫教育校は、中学校と高等学校を別の学校として設け、両者を接続して一貫した教育を行う学校で、高等学校段階でも入学者を募集する。これに対して中等教育学校は、前期課程(中学校に相当する3年間)と後期課程(高等学校に相当する3年間)を一つの学校として運営し、高等学校段階での入学者の募集は行わない。再編の決定時の発表では、後期課程は普通科とし、進学に重点を置く単位制を導入するとされている。

項目内容
学校名栃木県立宇都宮東中等教育学校(2027年度入学生から)
前身栃木県立宇都宮東高等学校附属中学校(2026年度入学生まで)
募集定員120名(2026年度は105名)
入学志願資格「入学時に保護者(略)とともに県内に居住する者又は居住見込みの者」で、小学校を卒業見込みの者など
通学区域県内全域
入学考査料2,200円
出典:栃木県教育委員会「令和9(2027)年度栃木県立中学校及び県立中等教育学校生徒募集要項」(掲載ページの更新日:2026年8月17日)、同「令和9(2027)年度に開校する新校の校名等について」(2025年7月2日)。入学志願資格の詳細は募集要項の原文で確認してほしい。

栃木県立の中学校・中等教育学校への出願は1校に限られる。2027年度に入学者を募集するのは、宇都宮東中等、栃木県立佐野高等学校附属中学校(以下、佐野高附属中)、栃木県立矢板東高等学校附属中学校(以下、矢板東高附属中)の3校で、検査日は3校とも同じ日である。

概要のポイントまとめ
2027年度入学生から、宇都宮東高附属中を再編した宇都宮東中等として募集する
募集定員は105名から120名に増え、後期課程は進学に重点を置く単位制の普通科とされている
栃木県立の中学校・中等教育学校への出願は1校に限られ、県立3校の検査日は同じ日である

栃木県立宇都宮東高等学校附属中学校の倍率【2026年度(令和8年度)実績】

2026年度(令和8年度)の宇都宮東高附属中は、募集定員105名に対して2025年12月8日(月)時点の出願者が292名で、出願倍率(出願者数÷募集定員)は2.78倍であった。その後、2026年1月10日(土)に行われた適性検査等の受検状況の発表では、出願者は291名、受検者は290名、受検倍率は2.76倍とされ、入学予定者は105名である。本記事では、栃木県教育委員会が公表する出願倍率を中心に見ていく。

年度募集定員出願者数出願倍率
2026年度(令和8年度)105名292名2.78倍
2025年度(令和7年度)105名348名3.31倍
2024年度(令和6年度)105名330名3.14倍
出典:栃木県教育委員会「令和8(2026)年度県立中学校入学者選考に係る出願状況(12月8日現在)について」(2025年12月8日発表)。2024年度・2025年度は同資料に掲載された前年度・前々年度の数値。

出願倍率は、2024年度(令和6年度)3.14倍、2025年度(令和7年度)3.31倍、2026年度(令和8年度)2.78倍と推移している。2026年度は前年度より下がったが、出願倍率は年度ごとに変動するため、1年分の上下だけで難易度を判断しないようにしたい。

同じ年度の栃木県立の中学校3校の出願状況は次のとおりである。

学校募集定員出願者数出願倍率
宇都宮東高等学校附属中学校105名292名2.78倍
佐野高等学校附属中学校105名188名1.79倍
矢板東高等学校附属中学校70名114名1.63倍
出典:栃木県教育委員会「令和8(2026)年度県立中学校入学者選考に係る出願状況(12月8日現在)について」(2025年12月8日発表)

2027年度(令和9年度)は募集定員が105名から120名に増える。出願倍率は出願者数を募集定員で割って求めるため、出願者数が前年度と同じであっても、定員が増えれば出願倍率は下がる。2027年度以降の出願倍率を過去の数値と比べる場合は、定員が変わっていることを踏まえて読む必要がある。倍率の上下よりも、適性検査・作文・面接で求められる力を着実に積み上げることを優先したい。

なお、偏差値は模試によって母集団が異なり、同じ学校でも示される数値に差がある。数値の高低よりも、志望校の検査形式に近い問題での得点や、答案のどこで失点したかを確認する材料として使うのが現実的である。

倍率のポイントまとめ
2026年度の出願倍率は2.78倍(出願者292名・2025年12月8日(月)時点)、受検倍率は2.76倍
2024年度から2026年度の出願倍率は2.78〜3.31倍で推移している
2027年度は募集定員が120名に増えるため、過去の出願倍率と単純には比べられない
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栃木県立宇都宮東中等教育学校の特色

宇都宮東中等は再編後の新しい学校であるため、ここでは栃木県教育委員会が公表している宇都宮東高等学校の学校紹介をもとに、これまでの教育の特色を整理する。中等教育学校としての教育課程の詳細は、学校説明会や学校の公式発表で確認してほしい。

「授業第一主義」と進路に応じたコース

宇都宮東高等学校は「授業第一主義」を軸に、難関大学への進学に向けて確かな学力と科学的な見方や考え方を身に付ける教育課程を組んでいる。高等学校段階では、2年生から進路希望に応じて文系・理系の2コースに分かれる。

県内初の併設型中高一貫教育校としての歩みと校訓

宇都宮東高等学校は1963年(昭和38年)に開校し、2007年(平成19年)に県内初の併設型中高一貫教育校となった。校訓は「正しく・剛く・寛く」である。2027年度からは中等教育学校として、6年間を一つの学校で学ぶ形に移る。

探究活動・読書活動と施設

「総合的な探究の時間」では、SDGs(持続可能な開発目標)をテーマにした探究活動に取り組み、その成果を発表している。読書活動では「子供の読書活動優秀実践校」として文部科学大臣表彰を受けた。施設では、国際規格の水球専用プールを備えている。取り組みの内容は年度によって変わることがあるため、最新の情報は学校説明会や学校の公式サイトで確認してほしい。

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特色のポイントまとめ
「授業第一主義」を軸に、難関大学への進学に向けた学力の育成を進めてきた
2007年に県内初の併設型中高一貫教育校となり、校訓は「正しく・剛く・寛く」
探究活動(SDGs)・読書活動(文部科学大臣表彰)・水球専用プールなどの特色がある

2027年度(令和9年度)の日程と選考方法

2027年度(令和9年度)の募集要項と「入学者選考要項」は公表済みである。宇都宮東中等の主な日程は次のとおりである。

項目日程(2027年度)
出願期間2026年11月30日(月)〜12月3日(木)
検査日2027年1月9日(土)
入学予定者選考結果の発表2027年1月14日(木)
入学意思確認書の提出2027年1月20日(水)まで
出典:栃木県教育委員会「令和9(2027)年度栃木県立中学校及び県立中等教育学校生徒募集要項」「同 入学者選考要項」(掲載ページの更新日:2026年8月17日)。出願の手順(電子申請システムでの入力と書類の郵送)は募集要項で確認してほしい。

検査の内容は、適性検査・作文・集団面接の3つで、これに「学習や生活の記録」(小学校5・6年生時の学習や生活の状況を記載したもの)が加わる。2027年度も、2026年度と同じく次の構成である。

検査・資料時間(検査日の時間割)評価
適性検査50分(9時50分〜10時40分)100点満点
作文45分(11時05分〜11時50分)A・B・Cの3段階
集団面接1グループ5人程度・約20分(12時40分〜)A・B・Cの3段階
学習や生活の記録(各教科の学習の記録の評定)―54点満点
出典:栃木県教育委員会「令和9(2027)年度栃木県立中学校及び県立中等教育学校生徒募集要項」。集合時刻は9時00分。

入学予定者は、第1次審議と第2次審議の2段階で決まる。第1次審議では、適性検査の得点と「各教科の学習の記録」の評定の合計点の上位から募集定員の80%以内にある受検者を選び、そのうえで作文・面接の結果と学習や生活の記録から適性があると判断された受検者が入学予定者となる。第2次審議では、第1次審議で入学予定者とならなかった受検者を対象に、適性検査・作文・面接の結果と学習や生活の記録を総合的に勘案して判断する。

つまり、適性検査と評定の合計点が第1次審議の入り口になり、作文と面接はどちらの審議でも判断の材料になる。どれか一つに偏らず、すべてに備えておく必要がある。

日程と選考方法のポイントまとめ
2027年度の出願期間は2026年11月30日(月)〜12月3日(木)、検査日は2027年1月9日(土)
適性検査(100点満点)・作文(3段階)・集団面接(3段階)・学習や生活の記録(評定54点満点)で選考する
第1次審議は適性検査と評定の合計点で募集定員の80%以内を選び、作文・面接の結果もあわせて判断する

入学者選考への備え方

公立中高一貫校の適性検査は、教科書の知識をそのまま問う試験とは性質が異なる。ここでは、公表されている検査の形式に合わせた備え方を、一般的な学習の進め方として整理する。個別の出題内容には触れない。

適性検査(50分・100点満点)への備え

適性検査の得点は、第1次審議で評定と合計される。与えられた資料や条件から情報を整理し、筋道を立てて考え、答えを導く力が問われると考えられる。日頃から、算数・理科・社会などの枠を越えて「なぜそうなるのか」を言葉で説明する習慣をつけ、図表やグラフから分かることと分からないことを分けて書く練習を重ねておきたい。50分で解き終えるには、問題全体を見渡して取り組む順番を決める判断も必要になる。適性検査型模試や過去問を使い、時間配分を早めに確認しておくとよい。

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作文(45分・3段階評価)への備え

作文は45分で行われ、A・B・Cの3段階で評価される。与えられたテーマや資料に対して、自分の考えを筋道立てて書く力が求められる。文章を読んで要点を短くまとめる練習や、条件に沿って自分の意見を書く練習が備えになる。書いた作文はそのままにせず、保護者の方や塾の先生などに読んでもらい、「読み手に伝わるか」「条件を満たしているか」の2点で見直すとよい。書く力は短期間では身に付きにくいため、早い時期から少しずつ書く量を増やしていきたい。

集団面接(5人程度・約20分)への備え

集団面接は1グループ5人程度で約20分行われ、A・B・Cの3段階で評価される。集団の形式では、自分の考えをはっきり伝えることと、ほかの受検生の発言を落ち着いて聞くことの両方が見られると考えられる。身近な話題について、結論から先に短く話す練習を重ねておくとよい。答えを暗記して述べるのではなく、自分の言葉で応じられるようにしておきたい。家庭で質問と応答を練習し、緊張する場面でも落ち着いて話す経験を積んでおくと安心である。

学習や生活の記録(評定54点満点)を踏まえた日々の取り組み

学習や生活の記録は、小学校5・6年生時の学習や生活の状況を小学校が記載するもので、家庭で内容を変えることはできない。家庭でできるのは、日々の授業に丁寧に取り組み、提出物や生活面を整えることである。適性検査の対策に時間を割く時期も、学校生活とのバランスを意識して過ごしたい。

備え方のポイントまとめ
適性検査は、資料を読み取って理由を言葉で説明する練習と、50分の時間配分の確認を重ねる
作文は条件に沿って書く練習を続け、「読み手に伝わるか」「条件を満たしているか」で見直す
集団面接は結論から短く話し、ほかの受検生の発言を聞く姿勢も意識する
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まとめ

栃木県立宇都宮東中等教育学校は、2027年度(令和9年度)の入学生から、県内初の併設型中高一貫教育校であった栃木県立宇都宮東高等学校附属中学校を再編して募集を始める。募集定員は120名に増えるが、適性検査・作文・集団面接と学習や生活の記録による選考の構成は2026年度と同じである。最後に要点を整理しておく。

まとめ
2027年度入学生から宇都宮東中等として募集し、募集定員は105名から120名に増える
2026年度の出願倍率は2.78倍。2027年度は定員が増えるため、過去の倍率とは単純に比べられない
2027年度の出願期間は2026年11月30日(月)〜12月3日(木)、検査日は2027年1月9日(土)、入学予定者選考結果の発表は2027年1月14日(木)
選考は適性検査(100点満点)・作文(3段階)・集団面接(3段階)・学習や生活の記録(評定54点満点)で、第1次審議と第2次審議の2段階
栃木県立の中学校・中等教育学校への出願は1校に限られ、県立3校の検査日は同じ日である

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よくある質問

Q附属中学校から中等教育学校になると、何が変わるのか
A中学校と高等学校を別の学校として接続する併設型から、前期課程と後期課程の6年間を一つの学校で学ぶ中等教育学校に変わる。2027年度(令和9年度)の募集定員は120名で、2026年度(令和8年度)の105名から増える。適性検査・作文・集団面接と学習や生活の記録による選考の構成は、2026年度と同じである。
Q佐野高附属中・矢板東高附属中とあわせて出願できるか
Aできない。栃木県立の中学校・中等教育学校への出願は1校に限られ、2027年度は3校とも2027年1月9日(土)に検査が行われる。志望校は出願期間(2026年11月30日(月)〜12月3日(木))までに1校に決めておく必要がある。
Q県外に住んでいても出願できるか
A募集要項では、出願できるのは「入学時に保護者(略)とともに県内に居住する者又は居住見込みの者」で、小学校を卒業見込みの者などとされている。転居を予定している場合などは、募集要項の入学志願資格の原文を確認し、不明な点は志望校または栃木県教育委員会に問い合わせてほしい。
Q作文や面接の評価は、選考でどのように使われるのか
A作文と面接はA・B・Cの3段階で評価される。第1次審議では、適性検査と評定の合計点で募集定員の80%以内に入った受検者について、作文・面接の結果と学習や生活の記録から適性があるかを判断する。第2次審議では、適性検査・作文・面接の結果と学習や生活の記録を総合的に勘案する。
Q入学予定者に決まった後の手続きはどうなるか
A2027年度の募集要項では、宇都宮東中等の入学予定者は、2027年1月20日(水)までの校長が定める時間帯に、入学意思確認書を宇都宮東中等に提出するとされている。提出の方法などの詳細は、募集要項で確認してほしい。

参考・出典

※ 本記事の数値・日程は、栃木県教育委員会の公表資料をもとに作成している。学習の進め方は一般的な例であり、効果はお子様の状況によって異なる。入学志願資格・日程・選考方法は、志望校の2027年度募集要項と栃木県教育委員会の最新の発表で確認してほしい。(最終更新:2026年10月)